2017/10/09メルマガ タイ、屋台やコンビニの代わりに日本の中古自動販売機を活用

日本独自の文化と言って過言でなかった自動販売機も増加中です。

街中に商品と現金がたっぷり詰まっているとわかっていながら襲われない。治安のいい日本ならではの特殊文化扱いだった自動販売機ですが、最近バンコク市中にもちらほら出てきました。

これはとあるアパートのロビーに設置されているもの。日本人居住者の多いアパートですが、手軽な距離にコンビニなどがなく「ちょっと飲物」と言うときには不便という印象は否めないアパートです。それが多少なりとも緩和されたと思います。

近づいて色々撮影してみると、予想通り日本の中古品でした。投入金額表示も円建てで10バーツ投入に100円のまま。価格はそれぞれの商品に明示してあるので、その額に併せて投入します。

業者は108系の会社のようです。108はタイ系消費財大手のサハグループのもつ実店舗販売網です

ちょっと横道ですが、108は日本資本と合弁でローソンも運営しています。日本ローソンとしては大手との合弁で物流や販売網も心配ない、と判断したと思いますが、如何せんこの108が元はTTいわゆる「パパママショップ」という雑貨屋が実態。

村や地域の不便なところにぽつんと燈が灯る店一件。裸電球がぶらんんと一つぶら下がる中、石鹸や極彩色のお菓子が埃をかぶりながら並び、お勘定はステテコのおじいさん、というのがパパママショップのイメージです。

あまり投資をせずにとにかく事業開始と言う感じだったのか(さすがに裸電球とステテコは継承していませんが)、明るくない照明、買い物のしにくい導線、床に物を積み上げて通りにくい通路、と同じく日系コンビニ・Fミマの競合とは思えないほどローカルな雰囲気に。

ついでですが、前身が前身のため、108は「わかりにくいところにある、垢抜けていないところにあるコンビニ」になってしまっている印象です。ローソン開始当初の旗艦店が2-3店あり、それは街中でピカピカのオフィスビルの1階に鎮座していますが、殆どは「ここにあっても、、」と思うようなところにある印象です。

話を自動販売機に戻しますが、ハンドリング番号もなんだか、日本からひっついてきた板を一旦剥がして表面削って再度刻印しました、みたいな感じですね。どこまでも投資は極力しない、というのが見て取れます。

動かす電源は、というとタコメーターがついているため、設置業者に毎月請求が行くと思われます。アパートの管理会社と上手く話せば設置業者としてのランニングコストも不要とし、中身の補充はこちらでします、販売記録はもちろんコンピューター管理、卸価格で精算だけお願いします、とかできなかったのかなあ、とも思います。アパートの意向もあるので何とも言えませんが、何となく設置会社の「売り上げは全部欲しい」的意向なのかな、という感じもします。

別の箇所ですが、野外設置で高架鉄道駅出入り口付近にコカコーラ社の中古機械もありました。こちらはタコメーターはなし。

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自動販売機増加の背景の要因の一つとして「屋台規制」があるような気もします。タイの風物詩であり、タイが異国情緒を手軽に演出できるアイテムの一つであった屋台、軍政によって衛生や景観を課題として規制されています。

こういった「手軽に軽食や飲み物を購入する」と言う文化が消えていくのと並行して、コンビニや自動販売機と言った異国情緒は醸し出せないものに切り替わっている気がします。

ちなみに、コカコーラ社の中古販売マシーンの設置個所は壮大なお屋敷の通用門前です。かつては朝は06:00頃から鶏や豚を油でジャージャーあげる田舎料理お持ち帰り屋台、昼前後はかけ飯お持ち帰り屋台、夕方は雑誌販売屋台、が営業していました。軒先を貸していたお屋敷の屋台営業家賃収入?もなくなるか、という瀬戸際に自動販売機設置で代替したのかな、とも思います。こんな家賃はお屋敷にとっては微々たるものなんでしょうけどね。

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