2017/11/20メルマガ タイ、バンコクの大衆和食店同士討ちの様相

ふた昔前は「和食店は高級、高額」と言うパターンがほとんどでしたが、近頃のバンコクでは「タイ料理より安い、早い、うまい」と某ブランドのキャッチフレーズがそのまま当てはまる状態になってきました。

これらは日本人在住者も多く住むエリアで駅直結、その割にはお値段も雰囲気も庶民的、それでも日本の地方にある寂れたイ○ンモールよりもよっぽど活気があるショッピングセンター・エカマイゲートウエイで見かける和食店の看板です。

数年前まで「ジャパニーズライフスタイルショッピングモール」というよくわからないけども日本大好きです的なコンセプトで開業したショッピングモールで、その関係か和食店もかなりたくさん誘致しています。ランチでの価格比較をしてみましょう。

いくつかご覧いただきましたが、他人事ながら「経営成り立つのか」と思ってしまうような価格も多数あります。もちろん、数が出るので薄利多売でも大丈夫と見越してだとは思いますが、物価や人件費もかなり上昇した中でチェーン系和食外食産業だけはデフレ状態なんですかね。

その一方、この2店はタイ人オーナーのお店です。

単純に価格比較だけですが、タイ人オーナーのお店の方が単価が高い。面白いですね。その昔はタイ人オーナーの和食店はいわゆるなんちゃって和食で、ほとんどが”日本人経営の和食より格段に安く、とりあえずは一応和食の態は保っている”と言う程度の感じでしたが、今やタイ人オーナーのお店の方が高額。日本からのチェーン店と比べると多少は利の取れそうな単価を付けているように見えます。
数年前にタイ人の和食店オーナーに「どうして和食を選んだのか」と聞いたとき、「和食は利幅が取れる。バンコクで和食は高くて当たり前という意識があり、同じように材料を購入して人件費をかけて店舗を運営するなら和食が儲かる」という返答でした。

もしかしたら、これらのお店のオーナーもその当時の感覚のままなのか、儲かった成功体験から抜けだせずに根拠はなくても「まだいける」感で当時の価格を維持しているのかもしれません。
今や同士討ちの様相を呈しているバンコク和食店事情。いや、バンコク和食デフレ事情とも言うのでしょうか。私など、ここ数か月タイ料理を食べたのはごくわずか。外食一辺倒なのでほぼ毎日和食を食べています。

消費者としては嬉しいのですが、日本人としては和食店の行く末が気になりますし、調査会社としては「進出前にいろいろ調べて承知してからお店だしてくださいね」と思います。

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