2017/12/25メルマガ タイ、中低所得層の消費意識変化か

ある日に機会があり洗車サービスセンターへ行ってきました。こういう施設は日本人が多く住むエリアにはほとんどありませんので、長年タイに住んでいますが初めて訪問した箇所です。

手順としては、気泡を混入させたやわらかい水にちょっと圧をかけて噴射。ざっと汚れやゴミを落とします。その次は洗浄剤を含ませ同じく気泡混入させたもので泡だらけに。ブラシ等でざざっとこすって洗い流します。こんな感じです。

その後場所移動してからぶきです。これも圧を掛けたエアで水を吹き飛ばします。細かい箇所も簡単綺麗。オプション料金で車内の清掃もしてくれ完了。これで約10分弱、80バーツ。この価格は長らくほとんど変化がないとのことでした。

ちょっと意外だと思ったのは、このサービスをタクシーやバイクタクシーも使っていたことです。

バイクはもちろん車より小型なので価格ももっと安いのかと思いますが、仮に50バーツとして、現在の物価では「屋台のかけ飯1回分」です。日銭の肉体労働者である彼らが自分ですればお金がかからないことに、食事1回分をかけてサービスを受けている姿はいろいろな変化を予感させます。

まず、いわゆる中低所得層のサービス対価意識に変化が出てきているのではないか、という点です。今までは自分でやれば現金支出にならなかったことも、面倒なことは多少のお金を払ってやってもらいたい、になって来ているのでしょう。自分で洗剤や洗車用具を揃えるよりも結果的に安い、というのに気が付いたのかもしれません。

また、先に例に挙げましたが、生活物価の上昇もこういったサービス利用のハードルを下げていると思います。私がタイに来た20世紀末では屋台のかけ飯は卵焼きを乗せても25バーツほどでした。もしその頃「洗車で80バーツ」だと25バーツ*3回=75バーツで一日の食費、と言う感覚だったと思いますが、同じ80バーツでもぐっと心理的垣根が下がったというか貨幣価値が下がったというか、というところです。

そして、そのインフレや意識変化の姿からは、今は何でも「値段ありき・安かろう悪かろうでいいや」というところに分類される層も「安くてもポンコツは不要」「多少対価を払っても面倒がなく自分の要望通りになるサービスを使う」「パッと見の価格よりも、良く考えたら結果的に安い製品を購入する」という方向へ成長するのでないかと思います。

一部にはそういう市場に育つのを見越してすでに製品を投入、「もう進出している、今売上がないと資金繰りほかいろいろ困る」と言うこともあるでしょう。短期間で
撤退するのも選択ですし、「育ってくる」まで地道に活動するのも選択です。育った後での参入は非常に多くの課題があるのはみなさんご存知の通りです。

既にサービスや消費財関連でタイ向けに何か活動をしていて、「今はうむむという状況です」であっても、粘り腰で持ち堪えていれば育ってくる地盤はあるような気がします。

皆様
今年の下半期より開始したメルマガ、毎週お付き合いいただいてありがとうございました。来年も引き続きよろしくお願いします。
Infinity Wings BP Thailand Co., Ltd. 水野聡子

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