タイ発中国本土での回収が可能なFintech

タイが自社初の海外拠点、というケースは既に多くの企業で見られますし、今後もその選択をする企業も多そうです。 これまでは製造業拠点としてタイを見ていた日本も、数年前の自動車産業奨励とそれに伴う経済状況向上/賃金上昇を背景に「中進国として、消費市場として」タイ」を捉えるようになってきました。 その消費市場と捉えられるようになって来たタイでは、「消費活動の99%はまだ実店舗で行われている」と言う統計がありますが、日本と同じく少子高齢化や交通/物流状況の改善が芳しくないことより、今後はもっとインターネットでの販売が増えるとの予想があります。タイ人の体感的にも「ネット販売は増える」という意見のようです。 タイでネット販売をするのなら、実店舗を持たなくても販売チャンネルが持てるなら、やはり地球の人口の1/5を抱える中国本土を狙いたい、と思うのは普通の事だと思います。 この場合、第一のネックが回収です。 ネットで中国のオンラインショッピング回収について検索すると「アカウント取得代行」という業者の広告が主。もうちょっと見てみると判明してくるのは「中国国内の銀行口座との紐づけ必須」です。 2016年下半期から非居住者口座は開設厳格化が始まり、種々いわゆる「めんどくさい」状態になっています。 西日本シティー銀行さま資料より引用:https://www.ncbank.co.jp/hojin/asia_information/chuzaiin_news/pdf_files/shanghai_201707.pdf うむむ、何とかならないのか、、と思ったら、各種条件はありますが、このホームページ用プラグインですと中国本土口座も電話番号も不要で回収窓口が開設出来ます。 https://www.omise.co/alipay Omiseとは日本に親会社はないのですが、日本人がタイで創業したオンライン決済サービス提供会社で、現在はタイ/インドネシア/シンガポールの3拠点で活動しています。 ここでの条件は Alipayは、タイに登録されたOmiseアカウントを持つ加盟店でのみ利用可能です。すぐに他の国へのサポートを追加していきます。 つまり、タイで活動=タイで紐づけ出来る銀行口座のある個人/法人であればAlipay利用可、ということです。 他二つ、インドネシアやシンガポール拠点でもAlipay可なの?と思って調べたら https://www.omise.co/about この中から推測するに、現在はタイだけでの提供の様です。 それでも、タイに拠点があってHPで中国本土への販売活動が可能な状態であれば、このプラグインを入れることで中国に拠点がなくても回収可能を実現するわけです。 せっかくタイに進出してきたので、日本より自由度が高い利点を生かして活動したいですね。 こちらからどうぞ https://iwbp.co.th/contact/

2018/03/26メルマガ 支払手段の多様化

  「日本人は日本語主義で現金主義」、日本語に関しては以前から、現金に関しては最近ですが、これらがまるで時代遅れのようにマスコミによって批判されることがあります。 マスコミによる「某アジアの人口が多い国で6億人以上が使用しているという銀行口座に紐づけした支払アプリを日本国内に浸透させたい」という意図もちらほら見えますが、確かに支払い手段の多様化というのはついていく必要があるな、と思います。 伝統的には銀行送金ですね。今でも法人取引に関しては主流です。 イーロンマスクを一躍億万長者にしたPaypalもありますね。これは銀行口座+紐づけしたクレジットカード/デビットカード+メールアドレスにて基軸通貨+そこそこのローカル通貨(タイバーツやシンガポールドルなど)の支払や受取にも対応。 口座経由で現金を入れてカード経由で支払いもできるため「お会いしたことはないけども翻訳をお願いしたい日本でもタイでもない第3国在住社(者)に払う、銀行送金の手間が非常に煩雑」なんてときはとても便利です。 そして最近では「Payonnerで送金をお願いしたい」という話もありました。うむむ、なんだそれは。と思い調べてみるとどうやら元は海外のショッピングサイトに委託販売品を入れその精算で使用、受取手数料はPaypalの半額程度から開始、累計取引額が一定以上になるとさらに半額、というものとのこと。 簡単な例ですが、タイ在住の私が日本のアマゾンプライムに物を出して売れたら販売手数料などをさっぴかれて受け取るお金を入れる口座、ということですね。海外のショッピングサイトの委託販売精算に関しては地場の銀行口座不要になる、というものです。 この「地場の銀行口座不要」というのは口座開設に際して現地での住所や法人が必要ほかいろいろ煩雑なのでとてもありがたいことです。 しかしまだいろいろよくわからないのでまずは情報収集をしました。 うむ、マスターカードしか選択できない。ということは、VISAに比べて1/3~1/4ほどのシェアしかないと言われているマスターカード普及策の一つでもありそうです。 申し込んで2週間ほどでカードが届くとのこと。三現主義の私としてはとりあえずさっそく申し込んでみました。 到着したマスターカード。 アカウントにはタイ国内の銀行口座が紐づけ出来ますが、このマスターカードに紐づけする口座はどうするの?と言うことは、ここから支払出来ない?Payoneerで支払ってほしいとは?と思いカスタマーサービスに連絡していろいろ教えてもらいました。 端的にいうとPayonnerとは最初に受取で使わないと残高が発生しない、というものでした。 つまり、最初はオンラインショッピングの委託なり調査や翻訳の受注なりをして外部より着金を受ける、その着金=残高から支払いをしたり地場銀行口座へ現金化したり、というものです。そして受取手数料は2%-1%。この受取手数料をインボイスに含んでいたとしても、ある程度の額までなら銀行より断然安い、ということになりそうです。 生まれる課題としては新しい送受金手段では会計監査の際に「その送金方法ではダメ」と言われる可能性があるのかもしれません。 ちなみに弊社のような零細企業ではインボイスとPaypalの送金記録(インボイスに記載されている海外通貨と支払い通貨=タイバーツで表記される)を提出すれば特に指摘を受けることはありませんでした。このあたりは各企業によって要確認ですね。 PaypalもPayoneerも別に零細企業や個人フリーランス向けと言うわけではありませんので大中小法人でも使用可能です。 送金規模が大きくなるほど手数料や送金の安全性?などが出て来るかと思いますが、よりよい+有利な選択肢であれば一部への採用を検討することも良いかと思います。   https://iwbp.co.th/contact/

2018/03/19メルマガ インド市場をどうみるか

JETROバンコクのインド投資セミナーに参加しました。弊社は創業以来タイへの進出を検討しておられる企業様関連の業務をしておりますが、新事業としてオンラインによるBtoC消費財取扱も開始しています。 BtoCとなると人口の多さから外せない市場として中国本土とインドです。中国については通販サイト構築とディストリビューターへの接触などを開始していますが、インドはさっぱり情報がありません。 なんせタイ以西へは行ったことがないうえに、タイでのインド人を眺めている限り彼らを相手に取引はどうなのかと唸ってしまうところです。 しかし「食わず嫌いはよくないだろう、まずは基礎勉強を」ということで行ってきました。 インド大使館はもちろん、JETROインド、経産省からの出向のかた、いろいろな角度からのお話が聞けました。 「進出した日系企業で大成功と言うところはまだまだ少ない」 「成長に時間がかかる」 「大部分はまだまだ食べていくだけで精いっぱいというレベル」 という、投資を考えるうえで慎重になる言葉もありましたが 「人口増加傾向」 「Make in Indiaとして製造業の呼び込みを積極的に行っている」 「州毎に発生していた税を廃止しビジネス環境の飛躍的向上」 「急ピッチによりインフラ整備と工業団地整備」 など、前向きな言葉も沢山ありました。 聞きながら、30年ほど前のタイもきっとこういう感じで言われていたんだろうなあ、と思いました。タイは戦後直後から日系製造業が存在していたものの、本格的な増加は1985年のプラザ合意による円高を元にした海外進出増、2010年のタイ政府によるエコカー奨励とそれに伴う投資促進策の2つと言われています。 タイの成長がそのまま全く当てはまるわけではないと思いますが、類する成長をすると考えると、プラザ合意に相当する外資流入イベントは日本の高速鉄道建設になるでしょうね。 これを足掛かりに多くの発展途上国の中の一つから発展途上国でも進んでいる方、というカテゴリーへ移行することでしょう。そこから20年後ぐらいに再度外資を呼び込むイベントがあると本格的に中進国へランクアップ、といったところでしょうか。 言ってみれば、インドの偉大な転換期で投資を検討するチャンスが与えられている、というわけです。 これをチャンスと見て行動に移るか、「もう少し成長してから」と機会をうかがうか。 弊社は?というと、経済が順調に成長している4都市に絞って活動してみるかどうかを社内で検討しようかな、と思っています。 こちらをクリック https://iwbp.co.th/contact/

2018/03/05メルマガ 中国本土を消費市場と見る場合、本土独自アプリを一度は見ておきたい

弊社では調査とは別業務でBtoC形態でヨーロッパ製スキンケア商品のオンラインショッピングに取り組んでいます。数か国語で展開しており、今は簡体字版を作成=中国本土への参入を試みています。 日本のECサイトの教科書を見つつ「お気軽にお問い合わせください」をそこらじゅうに貼り付け、連絡手段も複数揃えています。 タイに関しては住んでいることもあり「年配者は電話」「年齢問わず全般的にLINE」など加減がわかります。英語と日本語に関してはアセアン他広い地域が対象なので電話番号も書いてあるけどもメールが主体。 簡体字に関してはこの3か国語で対応してきたメール手法やSNSが通用せず本土独自のアプリに対応することになります。 実際にスマホにダウンロードして登録して開いてみると、英語版なんてものはなくすべて簡体字表記。日本語とも共通点が多少ある表意文字なのでかろうじて何となく意味は分かりますが時間がかかる。アプリなのでクロムで開けて翻訳を掛けるということもできない。 うむむ、地球上の1/4の人達を相手にするんだし、この地域の人はこれ以外に選択肢がないので英語なんて作る必要はない、という潔さでしょうか。 唸りながら設定していくと、LINEのような「サイトにコードを埋め込むとボタンが生成出来てアプリに友達追加が簡単にできて問合せも気軽にできる」という設定もなさそう。あれば便利なのに、と思う一方、地球上の1/4の人たちがお気軽に問い合わせして来たら物凄い事になりそうなので敢えてそういう機能はないのか、とも思ったり。単なる不設定だとは思いますが。 自分で設定する中で何とかならないかと思うことが沢山ありました。インターネットで情報検索をしても「設定代行します」というものばかりで、自分でやりましたという情報はざっくりは見当たりませんでした。うむむ、情報不足。故に商売になる、ということですね。 日本から中国本土に向けてはここ数年、生産拠点としての投資よりも消費市場としての見方が強まり、越境ECを始めBtoC全般が拡大と聞いています。もちろん多くの企業が「自分で勉強するよりも手数料を払って業者に設定をしてもらい一刻も早く売上を出して投資額回収が正」としているかと思いますが、業者さんや現地スタッフに任せきりだとそれはそれでいざ問題が起こった時に「管理してなかった」と言われてしまうところです。よくわからないし面倒かとは思いますが、一度は時間を取ってじっくり取り扱ってみるのも必要かと思います。一種の現地文化理解と思えばいいのかもしれません。 こちらをクリック www.iwbp.co.th/contact  

2018/02/19メルマガ 開催期間を過ぎたイベントの広告を掲載し続ける効果

2018年02月も10日ほど過ぎたころ。バンコク市内を走る高架鉄道を利用していました。車内には多くの2018年01月26-28日に開催された日本サブカルチャーイベントの広告が掲載されていました。 2週間も前に開催終了となったイベントの開催告知がそのままになっています。日本だと掲載期間の契約がシビアでこういうことはないでしょうし、第一終わったイベントの広告をそのままにしておくとはだらしがない印象です。 現代だと「広告を見てイベントに行きたくなった。でももう終わっている。行けなくて残念だ。傷ついた。こういう企業の態度は非常に残念かつどうのこうの」と言う人も出てきそうです。 この、終わったイベントの広告が撤去されていない、というのはバンコクではよくあることです。掲載し続ける理由の可能性としては「次の広告が決まってない。空にすると見苦しいのでそのまま。撤去と新規広告の設置は1度の手間で行いたい」という物かと思います。 空も確かに見苦しいけど終わったイベントを掲載しているのも見苦しい、と思って眺めていました。 ふと、この期間過ぎて撤去していないイベント広告は「こういうイベントがある」という存在啓蒙には結構役立つのでは、と思いました。 終わってしまったイベントの広告を見て「こういうイベントがあること自体を知らなかった。来年はぜひ行ってみたい」と思い、来年広告が掲示されたら敏感に反応しイベントに参加する、という導入にはなるのかもしれません。 期限を特に決めない製品広告と違い、限定した期間に多くの人を集めるための広告であれば、この「期限を過ぎた広告の掲載」は潜在的に「次は行きたい」を掻き立てるのに良い方法かもしれません。 まさかそれを狙ってる?いや、まさかね、、、単に次が決まるまで撤去の手間をかけないでしょ、、、と思いましたが真相はいかに。 https://iwbp.co.th/contact/ こちらをクリック

2017/01/29メルマガ タイで申請取得したFDA登録がアセアン他国でも適用可

2018/01/26、JETRO主催のタイ食品医薬局(FDA)に関するセミナー 化粧品部門に参加してきました。 タイのFDAと言うと長らく 許認可に時間がかかる、費用がかかる、手間がかかる、散々待たされて最終的に却下された、提出した書類が流出して類似品が作られているらしい、などロクな噂を聞かないのですが、 今日「おお!これはいいのでは!」と思ったのは、 1.構成成分は全て明記が必要だが、主たる成分の%以外は%表示をしなくてよい、 2.タイで許認可を受けたら基本的にはASEAN10カ国で適用可、 と言っていた点です。 1.構成成分%表記 念のため、さきほどこの点はセミナーで配られたメールアドレスに英語で送って「上記理解しましたが間違いありませんか」と確認しておきました。返答が貰えれば揉めた時の証拠文書です。 これであれば類似品の精度もがっくり下がる、または類似品自体が作れない可能性が高くなります。 2.ASEAN共通で使える許認可 タイで一枚許認可を取れば、各国での手続きがぐんと短くなる、ハズ。=取得時費用も安くなる、ハズ。 おお、100万年経っても全く変わらないと思っていたタイの役所も変わってきているねー!とおかしな所で感動しました。 なぜこのタイミングでセミナーだったかと言うと、数年前から電子文書化、電子情報処理系のテスト運用をしていたらしく、2018年から本格稼働。らしい。 併せて、2015年末に発足したASEANとの協議も進み足並みも揃った、というところでしょうか。 それでも、まだまだ変わっていないところもありました。 他の出席者が「電子情報処理になった場合、人を減らすことになるのですが、それは今後申請許認可工程にどういう影響がありますか」と言う質問をしていました。 回答は「今までは許認可費は大蔵省の収入になっていたが、これからは厚生省の収入となり、それを人件費として投入する」という???な回答でした。 出席者としては「電子処理になり人員は削減するが、人手を介さないがゆえに工程は迅速になり費用も廉価になる」を期待した質問だったと思うのですが、、。 思わず挙手して「いや、人件費に投入しちゃアカンでしょ」と発言しそうになりましたが、「人を減らす」というと工程がもっと時間がかかるというイメージを持たれるので、敢えてそういったのかもしれない、と思って黙っておきました。 人手を介さない事で経費削減、迅速化、マス対応化ができるのはタイだけではありません。人を削ることで多くの点が改善できます。 別に「人を削減」で工程遅延を懸念する声を恐れる必要なんてないんですけどね。日系企業のみならずタイのみならず、「人はいるけど仕事は進まない」に辟易としている人ならむしろIT化で迅速化と人員削減は大歓迎、費用の面からしても大歓迎ですね。

2018/01/22メルマガ タイ、情報の読み取れないQRコードが広告に鎮座

タイでもモバイルバンキングが非常に盛んです。スマホで保険の購入を始めいろいろなサービスを受けることができます。 銀行側も、支店の運営、人件費、正社員採用に伴う諸経費などの効率化を目指してモバイルバンキングの露出に力を入れています。 昨日は地場の大型商業銀行が都市高架鉄道1本分全面モバイルバンキングの広告を出している車両に乗りました。 自分の膝から下の位置にあるQRコード。真ん中はドアの開閉口で黒いパッキンゴムがQRコードを貫いています。 これでQRコード読み込めるのか、、、好奇心に駆られさっとスマホを出し、​人目もはばからず​社内で柔軟体操でもしているかのような体勢で読み込みに挑戦。 結果:読み込めませんでした。真ん中にパッキンが通ってるからなのか、柔軟体操姿勢が読み取り角度に不十分だったのか、、。 誰が読み込むためにこんな位置に設定したのか。パッキンが真ん中になんて位置も悪すぎるのではないか。 目的の駅で降りると、同じキャラがオブジェになって置いてありました。 ここでは床に近い箇所でQRコード。意地なのか意地悪なのか、しゃがみこんでQRコードを読み込んでみました。 お、読み込みは反応した、、、けどジャンプしないじゃない。 広告主がどういう意図でQRコードを掲載しているのかわかりませんが、、、。QRコード読み込みで情報展開しています、というだけの告知が意図かも知れませんが、結構な無駄を感じます。 興味がある人がその場でコードを読み込んで情報が取れない、その後忘れて接触しなら設置の意味はないような。タイ人は忘れっぽいと自分たちで言っているのに、お金をかけて忘れられやすいシチュエーション設定をしているのか。 広告を見て興味を持つ人がいた場合を想定していないのか。であれば、広告活動の意義そのものは? など、突っ込みどころ満載ですね。せっかくなら読み込める位置にきちんとジャンプするコードを設置したら、と思います。 しかし笑ってはいられません。日系企業でも担当者任せにするとこんなことも起こってしまうかもしれません。社内のタイ人より「タイ人はどうせ見ないからなんでもいい(リンクできないQRコードでもいい)」という発言があるかもしれませんが、 自社内のタイ人がマーケットの意見や興味ではありません。ここは「広告を出すなら消費者がすぐ活動できる広告を作る」を大前提に、身の回りのタイ人の意見だけで良し悪しの判断をするのは避けたいものですね。

2018/01/08メルマガ タイ、コンビニメニューが日本を模倣追随するがその精度は

皆様遅らせながら明けましておめでとうございます。2018年もよろしくお願いします。 今年最初は日本でも流通小売市場を大きく占めるコンビニネタからです。 オフィスの最寄コンビニがファミリーマートで、ある日公共料金の支払いに行くとドアに美味しそうなサンドイッチの写真が。 うむ、食べたい。アイキャッチとしては悪くない感じですね。ポスターには「日本風サンドイッチ」などの記載もあり美味しそう。特にカツサンド。 店に入り公共料金の支払よりもまずは陳列棚へまっしぐら。 写真を見て「うむ、食べたい」と思った商品でしたが現物を見ると 、、うむむー、、となってしまいました。 特にチキンのささみか胸肉かの削ぎ切りをいくつかレタスの上に並べた物。製造時はパンの上に重ねていく感じで問題なかったと思いますが、包装され運搬される間に削ぎ切りが崩れ型崩れを起こし見事に波打ってしまっています。 うーん、これはそういう加工であれば運搬時の型崩れの可能性を誰も指摘しなかったのか、とか思いましたが、もしかしたら「包装材をぴちっと巻けば大丈夫」という判断だったかもしれません。しかしレタス自体も型崩れしやすいため、予想外になってしまったのでは、と思うような形状です。 形はうむむでしたが、マア一度食べてみようと数種類購入しました。 カツサンドはさすがに崩れませんね。卵サンドも卵黄を半熟で残して粘度があるためかまあまあの形状保持。チキンサンドはこうやって並べると「うむー、もうちょっと工夫をだなー」と偉そうに指摘したくなりますね。いくつかの改良点が是正されれば悪くないレベルまでは来ているでしょう。 味つけや素材、何よりも製パンがまだまだという声もありますが、模倣追随精度としてはそこそこ以上には行けてるのではないでしょうか。 タイのコンビニはここ数年ぐっとご飯メニューが増えました。タイと言えば屋台が庶民の外食場ですが、2010年頃から衛生観念も向上してきたためか、屋台に対して衛生面や食材の鮮度維持の課題を指摘するような人たちも増えました。 その分「衛生的な工場で生産、適切な温度管理下で販売しています。身近なコンビニで24時間販売しています」というコンビニ弁当の伸びにチャンスがあります。 ただし日本の幕の内を始めとする弁当文化には全く追いついておらず、コンセプトは屋台のかけ飯そのままです。 幕の内風の3つぐらい仕切りがあるトレイを使って、と言うものも出てきてはいますがごく少数。作業工程の増加負担もさることながら、「何を入れるか」が思い浮かばないのかもしれません。 このあたりは追随も模倣も全く追いついていません。 日本式がすべていいわけではないでしょうが、弁当追随精度はまだまだだな、と思います。 弁当については、日本のコンビニではあまり見ない値引きもあります。 15:00以降は50%オフと大胆な値引き。しかもファミマのロゴ入りの立て看板なので運営公認の値引きということですね。 コンビニは便利と引換に値引きをしない、経費と利益を計算して出した価格で販売して収益を上げる、がビジネスモデルかと思うのですがなんだかその原則から外れているような。 もしかして、看板用意するぐらいだから売れ残るのを想定している?そんなことを想定するぐらいなら完売するメニューや見た目にしたらどうか、と他人事なのでなんとでも言えますが、「せっかくならもうちょっと工夫をだなー」とここでも一人でぶつくさつぶやいてました。 周辺諸国コンビニに比べるとはるかに日本風の点が多いタイのコンビニですが、世界一の日本のコンビニ運営コンセプト徹底、製品アイデア、管理手法の取り入れはまだまだかもしれません。  

2017/12/25メルマガ タイ、中低所得層の消費意識変化か

ある日に機会があり洗車サービスセンターへ行ってきました。こういう施設は日本人が多く住むエリアにはほとんどありませんので、長年タイに住んでいますが初めて訪問した箇所です。 手順としては、気泡を混入させたやわらかい水にちょっと圧をかけて噴射。ざっと汚れやゴミを落とします。その次は洗浄剤を含ませ同じく気泡混入させたもので泡だらけに。ブラシ等でざざっとこすって洗い流します。こんな感じです。 その後場所移動してからぶきです。これも圧を掛けたエアで水を吹き飛ばします。細かい箇所も簡単綺麗。オプション料金で車内の清掃もしてくれ完了。これで約10分弱、80バーツ。この価格は長らくほとんど変化がないとのことでした。 ちょっと意外だと思ったのは、このサービスをタクシーやバイクタクシーも使っていたことです。 バイクはもちろん車より小型なので価格ももっと安いのかと思いますが、仮に50バーツとして、現在の物価では「屋台のかけ飯1回分」です。日銭の肉体労働者である彼らが自分ですればお金がかからないことに、食事1回分をかけてサービスを受けている姿はいろいろな変化を予感させます。 まず、いわゆる中低所得層のサービス対価意識に変化が出てきているのではないか、という点です。今までは自分でやれば現金支出にならなかったことも、面倒なことは多少のお金を払ってやってもらいたい、になって来ているのでしょう。自分で洗剤や洗車用具を揃えるよりも結果的に安い、というのに気が付いたのかもしれません。 また、先に例に挙げましたが、生活物価の上昇もこういったサービス利用のハードルを下げていると思います。私がタイに来た20世紀末では屋台のかけ飯は卵焼きを乗せても25バーツほどでした。もしその頃「洗車で80バーツ」だと25バーツ*3回=75バーツで一日の食費、と言う感覚だったと思いますが、同じ80バーツでもぐっと心理的垣根が下がったというか貨幣価値が下がったというか、というところです。 そして、そのインフレや意識変化の姿からは、今は何でも「値段ありき・安かろう悪かろうでいいや」というところに分類される層も「安くてもポンコツは不要」「多少対価を払っても面倒がなく自分の要望通りになるサービスを使う」「パッと見の価格よりも、良く考えたら結果的に安い製品を購入する」という方向へ成長するのでないかと思います。 一部にはそういう市場に育つのを見越してすでに製品を投入、「もう進出している、今売上がないと資金繰りほかいろいろ困る」と言うこともあるでしょう。短期間で 撤退するのも選択ですし、「育ってくる」まで地道に活動するのも選択です。育った後での参入は非常に多くの課題があるのはみなさんご存知の通りです。 既にサービスや消費財関連でタイ向けに何か活動をしていて、「今はうむむという状況です」であっても、粘り腰で持ち堪えていれば育ってくる地盤はあるような気がします。 皆様 今年の下半期より開始したメルマガ、毎週お付き合いいただいてありがとうございました。来年も引き続きよろしくお願いします。 Infinity Wings BP Thailand Co., Ltd. 水野聡子

2017/12/18メルマガ タイ、人件費高騰によるIT活用例

タイにもお歳暮の習慣があり、というか日本のお歳暮をタイ風にアレンジしたものかとも思いますが、一年の感謝を込めてバスケットを持参して今年のお礼と来年のさらなる良きお付き合いをお願いする習慣があります。 これは近所のスーパーでのお歳暮コーナーです。 特徴的なのは商品の前にどーんとQRコードが置いてあること。昨年まではこの時期用に従業員かキャンペーンガールがいたような気がしますが、今年はQRコードで「細かいことはここから見てください」形式になりました。 現在、タイの都市部では人件費が高騰、同時に少子高齢化での人手不足、それでいて仕事ぶりは以前のまま。人材雇用投資率が著しく悪化した感があります。 タイでは昔からサービス業でもぶっきらぼうに「知りません」「私のせいじゃありません」と答えることが頻繁でしたが、近年はSNSの発達かつ爆発しやすい国民性からか、そんな回答をするとすぐ大炎上。 炎上対策例ですが、某大手のコールセンターではオペレーターにつなぐ前に「会話は全て録音しております」とのアナウンスが入り、フォロー電話や時間を置いたとしても質問への回答をかけてくることも多くなりました。 対面でも非対面でもあれこれ気を使う対策に辟易としたのか、「必要情報は全てHPを見てください」と言わんばかりのQRコード設置なのでしょうか。 それでもHPに最新情報が載ってないとか、しばらく更新してませんとか、字を読むのが面倒なので読まずに電話をするとか、HPの意義はとおもうようなこともままありますが、様々な背景でキャンギャルではなくQRコードになったんだろうな、と思います。 少子高齢化、中進国の罠、通信機器の汎用化とそれに伴う統制不可な個人の情報発信など、たかがスーパー店頭に掲示してあるQRコードですが、タイの様々な悩みが凝縮されているのかもしれません。